通信工事会社のホームページ、個人客ではなく「法人」に向けて作れていますか
LAN配線やネットワーク機器の設置、オフィス移転時の情報コンセント工事などを手がける通信工事会社の方から、「ホームページを作りたいけれど、何を載せればいいのか分からない」という相談をよくいただきます。電気工事会社のホームページ構成をそのまま真似ても、どうもピンとこない――そう感じたことはないでしょうか。
それは当然です。通信工事(弱電工事)は、電気工事(強電工事)とは依頼してくる相手も、決め手になる情報も違います。この記事では、通信工事会社がホームページに何を載せれば問い合わせにつながるのか、業種特有の視点から整理します。
結論:通信工事は「個人の緊急依頼」より「法人からの指名」を取りにいく設計にする
結論から言うと、通信工事のホームページは「困った個人が今すぐ検索する」ための作りではなく、「移転や改装を計画している会社の担当者が、発注前に確認する」ための作りにするのが基本だと言われています。対応エリア・対応機器の種類・工事の流れ・過去の対応規模を、担当者が社内で説明しやすい形で載せておくことが重要です。
個人客からの依頼がゼロではありませんが、売上の中心は店舗やオフィスからの発注だという会社が多いはずです。ホームページもその実態に合わせて設計する必要があります。
なぜ法人向けの情報が問い合わせの決め手になるのか
オフィスや店舗の移転・改装を担当する人は、たいてい情報システム担当や総務担当であり、工事そのものの専門家ではありません。だからこそ、「この会社に任せて大丈夫か」を判断する材料がホームページに欲しいと言われています。対応できるメーカー・規格(LANケーブルの種別、無線LANアクセスポイントの設置経験など)、工事中に営業を止めずに進められるかどうか、夜間・休日対応の可否といった情報は、価格以上に発注の決め手になりやすいとされています。
さらに通信工事は、工事が終わると配線が壁や天井の中に隠れてしまい、仕上がりが「見えない」工事でもあります。だからこそ、工事前・工事中・工事後の写真を残しておくことが、他社との差になりやすいようです。
例えば、オフィス移転の通信工事会社なら
例えば、オフィス移転に合わせたLAN配線・電話設備の工事を請け負う会社であれば、「移転前の内見時の配線計画から、移転当日の立ち会い工事まで対応」という一連の流れをホームページに載せると、総務担当者が社内で検討しやすくなります。実際に、こうした流れを写真つきで載せたことで、元請けの建設会社や内装業者から名前を挙げて指名されるケースが増えたという声も聞かれます。
店舗向けにPOSレジや防犯カメラの配線まで一括で対応している会社であれば、「ネットワーク工事だけでなく、関連する機器の配線もまとめて相談できる」ことを伝えるだけで、問い合わせの間口が広がることもあります。
よくある勘違い:電気工事と同じ見せ方で十分だと思ってしまう
よくある勘違いは、「電気工事会社のホームページを参考にすればいい」と考えてしまうことです。強電(電気の配線・分電盤など)と弱電(通信・LANなど)は資格も工事内容も異なるため、同じ見せ方では担当者に専門性が伝わりにくくなります。
また、「個人のお客さんは来ないから、会社概要だけで十分」と考えてしまうのも注意が必要です。元請けや管理会社の担当者も、ホームページを見て会社の信用度や対応範囲を確認していると言われています。情報が少なすぎると、候補から外されてしまう可能性があります。
今日できること
まずは、これまで対応してきた工事の中から、法人向けの事例を1〜2件、写真とともに書き出してみてください。「どんな依頼で」「どんな工事をして」「どれくらいの期間で終わったか」が分かる形にするだけで、担当者が安心して相談できる材料になります。
対応エリアと対応可能な工事の種類(LAN配線、無線LAN設置、電話設備、防犯カメラ配線など)も、一覧にして整理しておくと、後でホームページに載せる際にそのまま使えます。
よくある質問
Q. 個人宅のネット回線工事の依頼も受けているが、法人向けと両方載せても大丈夫ですか。
はい、問題ありません。ページを分けて「法人のお客様へ」「個人のお客様へ」と案内先を整理しておくと、どちらの担当者にも分かりやすくなると言われています。
Q. 資格や許可は載せたほうがいいですか。
工事担任者などの資格を持っている場合は、載せておくと安心材料になります。資格名だけでなく、「どんな工事に活かされているか」を一言添えるとより伝わりやすくなります。
Q. 施工事例の写真が少ないのですが、今から載せても意味はありますか。
意味はあります。今後の工事から撮影を始めて、少しずつ事例を増やしていく形で問題ありません。最初は1〜2件でも、「何もない」状態とは大きな差になります。
Q. 他の設備工事(空調・電気)と合わせて1つの会社で対応している場合、サイトの作りはどうすればいいですか。
対応範囲が広い場合の見せ方については、設備会社のホームページ、何を載せれば問い合わせにつながるのかでも詳しく触れていますので、合わせてご覧ください。
まとめ
通信工事会社のホームページは、個人の緊急対応よりも、法人担当者が発注前に安心できる情報を整えることが重要だと言われています。対応範囲・施工事例・資格といった情報を、専門知識のない担当者でも分かる言葉で載せていくことが、問い合わせにつながる第一歩です。
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